ray-mmdのLightingについて
ray-mmdにはMainやMaterialと同じ階層にLightingというフォルダがある。その中を見てみるといくつかpmxファイルが入っていると思う。これらは（名前を見ても分かるように）モデルとして扱える光源であり、MMDに付属の照明とは別に光を当てることができる。
今日はこれらの性質について書こうとおもう。
ただ一言お断りを。私自身ray-mmd博士というわけでもないので、不十分な所や間違った所などあるかもしれんので、その点は注意をおねがいしたい。
尚、この説明はray-mmd-1.5.2時点のものである。
MMD標準の照明との違い
まずMMDに標準搭載されている照明との違いについて。
とは言っても違いは1つだけ、影を落とすか否かのみだ（少なくとも私が把握している限りは）。
なのでどれだけ光源を配置しても地面に落ちる影は一つだけとなる。
また間に遮蔽物があっても光は遮られないのでその点も考慮しておこう。
物によって遮られないのならば、光の当たる部分と当たらない部分はどうやって分かれるのかというと、これは法線の向きによってというのが答えになる。
つまり光源のだす光の範囲内に入っており、法線が光源の方に向いていれば、その頂点には光が当たることになる。
IES付き照明
照明の中には名前の最後にIESとついているものがある。IESとは何だろうか？
調べてみると、どうやら配光データというものらしく、ある角度における光の強さを現すデータとのこと。
文字では説明しにくいが、下のページの画像をみれば分かると思う。
一様な光ではなく、角度によって強弱がついている。
尚、使い方は知らないので解説はできない。役立たずですまんな。
各照明について
発光はモーフから操作できる。
RGB値は光の色を決定する。この数値はモーフ上の数値そのままが適用されるので、初期値の0,0,0だとどうやっても光らない。なのでちゃんと値をいじること。
光源の大きさを操作できるものもある。Width/HeightとかSizeとかRadius(半径)のモーフで調整できる。
Rangeは光がどのくらい遠くまで届くのかを決められる。
Intensityは光の強さを決められる。RGB値の大小でも光の強さは変えられるが、同じ色を保ったまま強さを変えるにはこれを使おう。
このくらい覚えていれば使用上問題はないだろう。他にもパラメータはあるが、ちょっと試しにスライダーを動かしてみればどんなものかは分かると思う。
ちなみにray_controllerのMultiLightモーフでも光の強さを変えられる。これで操作すると読み込まれているすべてのライトの明るさを一括変更できる。覚えておけば手間を省ける場面もあるだろう。
光源のメッシュ部分を表示させたくない場合もあると思う。(例えばモデルの顔の目の前に光源を置いて、顔の影を飛ばしたいときなど。)
モデル操作の表示チェックを外すと発光も無くなってしまうので、そういうときはMMEのエフェクト割当の[Main]と[Material]タブから○○○Light.pmxのチェックを外してやるといい。発光は残ったまま光源部分だけが見えなくなる。
最初に説明することも終わったので、次はそれぞれの照明の特徴について書いていく。とは言ってもだいたい名前通りの形をした光源であるということ位しか説明すべきこともないのだが。
DirectionalLight
無限遠光源。
影がつかないという点を除いてほぼMMDの照明と変わらない性質を持つ。
光源の位置は全く考慮されず、角度のみで光を当てる面が決まる。
RectangleLight
矩形光源。
四角形の板状の照明がほしい時に使う。
前面に対してのみ光を放つ。
DiskLight
円盤型の光源。
丸い板状の照明がほしい時に使う。
前面に対してのみ光を放つ。
SphereLight
球光源。
全方位に対して光を放つ。
PointLight
点光源。
全方位に対して光を放つ。
IES付きあり。
SphereLightとの違いは光源の大きさにある。SphereLightは直径を持つ球が光を放ち、球の大きさを変えることができるが、PointLightはその名の通り一点から光が放たれ、大きさを変えることはできない。
SpotLight
指向性つき点光源。
前面に対してのみ光を放つ点光源である。
IES付きあり。
単なるスポットライトだ。光の範囲は円錐状になる。
TubeLight
円柱光源。
細長い蛍光灯形の光源で、長さと半径を変えられる。
蛍光灯のほか、ライトセーバーとしても使えるかもしれない。
LED
わからん。
偉そうに説明し出したくせに何言うとんじゃこいつと思われるかもしれないが実際わからんのだから仕方ない。
誰か分かる人がいたら教えてください。
